RITTE "ACE"





shingo takahashi (ritsuo)さん(@ritsuobook)がシェアした投稿 -

こんにちは、高橋です。
PAS NORMAL STUDIOSのアンバサダーを務めているマサトが大阪にやってくるということで水曜日はライドへ出かけてきました。
雨の合間の好天に恵まれ有難いライド日和になりました。80キロほどのライドで獲得標高は約1500m。昔の感覚では程よいくらいかなという感じですが、以前よりも体力の衰えた僕らにはなかなかハードな1日となりました。笑

今年、目を見張るようなバイクを色々と納車させていただいているのですがなかなかご紹介できておらずすみません。汗
その中の1台「RITTE(リッタ)」をご紹介します。※実は取り扱い店です。
RITTE "ACE"
color:Tri-Red
フレームセット:265,000円+税

既にクロモリを数台、アルミフレームも乗った。そんなオーナーから「一旦カーボン挟みます」と一言、オーダーに至ったモデルです。

一旦挟む、ということなのでまだまだ次のバイクが待ち受けているようです。

時代はカーボン。
クロモリやアルミの金属フレームの魅力は今も揺らがないものがありますが、素材ごとに異なる特性があって、あれも欲しいこれも欲しいと思わせてくるので悩みの種になりがちです。笑

カーボンという素材は造形の自由さ、重量の軽さ、積層による乗り味調整の自由さなど乗り物をつくるために最適の素材だと言えます。身近なところでは釣り竿やゴルフクラブのシャフト、飛行機など。F1などのレーシングカーでもカーボンは最先端で活躍しています。

カーボンでなければ実現不可能な領域に到達しているものは、やはりカーボンでなければ味わうことのできない世界がそこに存在しています。乗らずして「カーボンはちょっと」というのも無粋なのかもしれません。
CANECREEK "110 INTEGRATED [IS]"
PRO "STEALTH EVO ハンドルバー"
SPEEDVAGENにしばしば組み込まれたこのハンドルを見ながら「このスマートさは良いな」と思っていました。

ハンドルとステムが一体になっているのはカーボンならではの製品。中にはアルミの部分があったりハイブリッドな構造になっていますが、適材適所で素材を使い分けることは大事だと思います。
ハンドルに合わせ、サドルもPRO。細かいところですがシートクランプも純正品からPROに変更しています。そういった"細かいところ is 大事"です。

ボトルケージはTacxのDEVA。

カーボンファイバー製のコアとグラスファイバー製のシェルで構成されています。ボトルの保持力を最適化しており、いかなるプロレースにおいてもボトルを落下させることなく、かつ出し入れのスムーズさを両立させています。

BBとプーリーには「KOGEL」をチョイス。
アメリカ・テキサス州のコーゲル、じわじわと使っている人が増えてきている印象です。

KOGEL創業者のアード・ケッセルスはずいぶん前から大きな不満を募らせていました。高価なバイクに陳腐なベアリングが組み付けられて世に送り出されることに。バイクのプロダクトマネージャーにとってベアリングの優先順位は極めて低く、安いパーツが充てがわれることがほとんどだと業界人は知っています。その不満を原動力に2013年にテキサス州エルパソにてコゲルベアリングを創業し、以下の3つの柱をコンセプトとしました。

1: 高性能バイクに最適な高品質セラミックベアリングの製造
2: オンロード、オフロードと異なる要求に応えるためにそれぞれに適したベアリングシールを開発
3:アダプターを必要としないあらゆる規格のボトムブラケットを製造する

それぞれの内容についてはCSでの紹介記事なども参考にしてみてください。
「高性能ベアリングを使用することは数重グラムの軽量化よりもよっぽど走りに効くチューニングだ」と語っています。個人的にもKOGELのような"自転車を気持ちよく走らせること"に真剣なメーカーは超好きです。


ケーブル類は「日泉」を。
インナーケーブルがとても優秀ですが、アウターケーブルもそのしなやかさによってハンドリングが軽くなったりと好印象。コイルがステンレス製なので錆による折れなども発生しにくく長期的に性能が安定しているのも良いポイントだと思います。
RITTE ACEというフレームはレースでも使用されましたが、必ずしもレーサーのためだけのフレームというわけではありません。
全てのサイクリストが乗って快適なように、安定したハンドリングを第一としたジオメトリーで設計されています。レーシーさに振ったバイクは乗り手にも技術を要求するため少々疲れやすかったりしますが、RITTE ACEは"安定"を大事にした誰が乗っても快適に走れるオールラウンダーです。

「カーボン」とひとくくりにされがちですが、他の素材以上に振り幅の大きな素材でもあります。その使い方ひとつで快適なバイクにも高剛性なレーシングバイクも作ることができます。なので、これから新しいフレームを買う場合に、自分がどんなフレームを選ぶべきなのかは僕らに相談してもらってもいいですし、長年自転車に乗っているような先輩的な存在に相談してみることがいいと思います。

余談も多くなりましたが初めてのカーボンフレーム、楽しんでもらえると嬉しいです!

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