bike2sauna #3 "OHMI-MAIKO"

ムーブメント8周年。
「八」という数字は末広がりを連想させ、それは"次第に繁栄・繁盛すること"を示し縁起が良いとされています。
東・西・南・北に加え、北東・南東・北西・南西が加わり八方位になり「あらゆる方向」という意味で8は言葉の中に多く登場しています。「自転車」とひとくくりにすることは難しく、様々なジャンルがあり、向いている方向が違えば価値観も180度向きが違うことを学びました。個人的にはこの8年を経て、初めて全方位を向いたスタート地点のようなところに立てたのかなと思ったりしました。

今回の8を横に向けたマークには"永く続くように"という願いも込められたものになっています。閉業される老舗自転車店もある中で自転車屋を続けていくことは決して簡単なことではないと思いますが、「ムーブメント」という名に恥じないよう変化を受け入れることを怠らず常に前進する意識で続けていければいいなと思います。




老若男女、自転車のカスタムを味わい尽くしたベテランもいればそこまで自転車にこだわりは持っていない初心者な方もいたり、ジャンル問わず人が集まってくれているのが#bike2saunaというか、ムーブメントの特異な点かなと思います。

最初は皆「初めまして」なんですが、徐々にお客様というよりは"友達"のような感覚でお店に足を運んでくれる方も多いのかなと勝手に思っています。クロモリのオーダーフレームを軸にしているショップとしてはそのBESPOKEな部分がとても重要で、仲が深まれば深まるほど良いものが出来ると強く実感しています。提供する側も、使う側の人のことが分かっているほどそれに合ったものが提案できるようになっていきます。

ファスト消費の世の中に逆行するようではありますが、BESPOKEに満足を得る人がいなくなったわけではありません。「わからない」からこそ提案してもらう買い方に安心感を得ることもできるかなと思います。

そして今回のようなイベントの時、たくさんの人が仲良くしているところに飛び込むのは億劫だと感じる人も多いと思います。少なくとも僕とホリさんのどちらかと仲良くしてもらうことができるのであれば、僕らの輪に混ざることは難しいことではないように思います。
ではそろそろ#bike2saunaのお話に。

開催の日の2週間前からずっとホリさんと2人して天気予報と睨めっこしていました。開催できるのか、できないのか。やめておくべきなのか非常に悩みました。追い打ちをかけるように直前の台風発生。しかしながら奇跡的に台風もコースは外れ、当日は好天とは言えずとも雨は止んでいました。この梅雨時期にも関わらず奇跡的でした。

さすがに山間部は一瞬パラつくこともあったんですが、身体がびしょぬれになるような雨はなし。さすがに湿度は高めでしたが強烈な日差しもなかったので、この上なくありがたい気候。

参加者にはピストバイクで参加したチャレンジャーな若者もいたり、サンダルにアロハなスタイルも。bike2saunaは速さは重視しないイベントなので、とにかく走り切れればOKです。自分のスタイルや体力を考慮しつつコースに合わせてもらえたら大丈夫です。


なるべく誰でも走れるコースを考えていますが、「走ったぞ」という満足感も大事にしているのでルートもかなり悩ませてくれました。最終的にグラベルも混ざりつつ獲得標高1000mほど登ったんですが、厳しいところは皆で自転車を降りて歩きながら登っていきました。

ちなみにホリさんは先発グループとして最初にスタートして、僕は最終グループでスタートでした。後ろから「途中で追いつくかな~?」と思ったら全然追い付かず、途中で追いついた参加者に聞いても「ホリさん先行ってる!」と言っていたのでかなり先行しているのだなと思いました。やるな、ホリさん。

みんな空腹の限界に達していたところ道の駅で小休憩を取ることにしました。そこからは琵琶湖沿いを走るフラットなエリアなので難しいところはありません。休憩が終わったメンバーから各々ゴールへと向かっていきました。

僕は少し長めに休憩を取っているとホリさんから電話があり、「今どこ?」と聞かれたので道の駅やでと答えたら「わかりました」とだけ返事があり電話は終わりました。もうゴールして、こっちの状況を心配して電話をかけてくれたのだと思います。しかし数分後にホリさんたちが道の駅に到着し、何度かコースアウトをしていたことを知りました。笑
ホリさんたち自身もかなり先行していると思っていたらしいんですが、いつのまにか全員に抜かれてしまっているとはなかなかのハプニング。またそれが充実感に追加されて皆とても良い顔をしていました。
そしていよいよお待ちかねのサウナタイム。"TENT SAUNA PARTY"の面々と"LOOK LIKE CURRY"のみなさんが準備をして待ってくれています。

ライドでかいた汗から更に追い打ちをかけるようにサウナへIN。芯の芯まで温まり、あとは琵琶湖に飛び込むだけ。今回は水温にビビらずとも入れる気温だったので、初めての人たちも思いきりよく飛び込んでいきました。



この水温がぬるくなりすぎてしまうと気持ち良さが少ないので夏場はシーズンオフになるテントサウナ。当日の気候はまさに絶妙で、水風呂の程よい冷たさとサウナ後のリラックスタイムも快適に過ごすことができて最高でした。

何度か雨雲が接近して雨が降りそうな気配があったのですが、夜のバーベキューが終わる頃まで本降りになることはありませんでした。

朝起きてみれば雨が降った形跡はあれど、明るくなった頃には止んでいました。大阪や京都には大きな雨雲がかかっていて土砂降りのところも多かった中でこのコンディション。こんな幸運は中々ない!と思わずにはいられませんでした。

自転車、屋外サウナ、キャンプといったアクティビティを欲張りに楽しむことができる2日間。手前味噌ながらとても良いイベントだなと感じています。もちろん協力者や良い雰囲気で参加してくれる人たちのおかげで成り立っているので、何かが欠けてしまうとどこか物足りなくなってしまうように思います。みんなで「楽しい」を持ち寄っている、そんな感じです。今回もありがとうございました。

今回参加できなかった方、見送った方もまた次回の機会に狙っていただけると嬉しいです。次回は早くて秋か冬になるかと思います。まだ次の日程は決まっていませんが、「bike2sauna」というイベントは定期的にやっていきたいと思っています。

*special thanks*
・協力:Tent Sauna Party
カレー:Look Like Curry
場所提供:雄松館
ルート考案協力:otakuhouse
・Photo:HaTi_FoGyoukan_0045

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