前編に続きまして中編でございます。
いよいよNAHBSのお話をしようと思います。中編 a.k.a.バイシクルマニファクチュアリング編。
正直な話、金土日の3日間をかけても全てのバイクを追い切ることは叶いませんでした。たくさんの台数があるので素通りしてしまうことも多いのですが、ふと立ち止まって見てみると1台1台が超がつくほど個性的で話を聞き始めれば色んなこだわりが詰まっています。
車種、スタイル、アッセンブル、カラーリングなどなど知り合いなんか「トレンドはどんな感じだった?」というような質問もちらほらありました。
それに対しては「むむむ、、、」とハッキリとした答えがうまく出せませんでした。
いよいよNAHBSのお話をしようと思います。中編 a.k.a.バイシクルマニファクチュアリング編。
正直な話、金土日の3日間をかけても全てのバイクを追い切ることは叶いませんでした。たくさんの台数があるので素通りしてしまうことも多いのですが、ふと立ち止まって見てみると1台1台が超がつくほど個性的で話を聞き始めれば色んなこだわりが詰まっています。
車種、スタイル、アッセンブル、カラーリングなどなど知り合いなんか「トレンドはどんな感じだった?」というような質問もちらほらありました。
それに対しては「むむむ、、、」とハッキリとした答えがうまく出せませんでした。
BICYCLE PUBES AND DEAR SUSANの「PUBESMOBILE」のようなファニーバイクには度肝を抜かれるものがあり、それとは対象的にとてもクラシックなスタイルでピュアロードバイクのようなバイクまであって振り幅が凄まじいという印象でした。
PUBES MOBILEのBikerumorインタビューも面白いです。
何かに注目して掘り下げていくと恐らく多大な時間が必要になるかと思います。気になる方はRadavistやBikerumorやInstagramなどなどチェックしていってもらえたら楽しめると思います。
そういった中で僕自身が歩いて回って見たもの、印象に残ったものをピックアップして紹介しようかなと思います。
最近、巷では「リムブレーキのロードバイクはオワコン」なんて声もよく聞くんですが、MAVICのオープンプロのカーボンリムが発表されたり、そこら中にリムブレーキタイプのロードバイクは展示されていることから、まだまだリムブレーキのロードバイクというものは愛されているように思いました。
ディスクが良い、リムブレーキの方が良いとかそういったスペック的な話というよりは、"油圧ディスクのブレーキフィールが好み"であるとか"ディスクブレーキの重さやルックスが気にくわない"など各自の好みで好きなものを選べばいいよっていう話です。それぞれ何かしらの良いところがあって、当然苦手な部分もあるものです。なので、自分の思想にそぐわないものを「間違っている」と否定することはとてもナンセンスであるように感じます。
先日グラベルライドに行ったこともあり、僕自身の注目は完全に「グラベルバイク」。その一部をご紹介していきます。
注目は、というより僕の心を掴んできたのは「650(27.5インチ)」のグラベルロード。既に自分のBREEZERには700x38cを履かせているんですが、更に太いタイヤが個人的な注目のポイントです。このLOWを見た時に「これよ!欲しいのは!」と一人でテンション上がってました。ツーリング用とは別に、ダボ穴も無しでピュアにグラベルを楽しむ1台です。
ヘッドセットにはCHRISKINGのDropsetが入っています。良いですね。
Seven "evergreen pro sl"
BEST GRAVEL BIKE賞を受賞したのがこのセブン。CXmagazineで詳細が紹介されています。
スリック系のタイヤが入っていますが650x47cと太めのタイヤになっています。
Vittoriaのグラベル系タイヤも意外と見逃せませんね。
同じくsevenの「mobius sl」。フルサスペンションのMTBです。
サスペンション機構もすごかったんですが、個人的にはとてもポップなデザインに惹かれるものがありました。Bikerumorでもチェック!
パナレーサーのグラベルキング27.5x1.9
こちらもグラベルキング27.5x1.9。結構人気ありますね、パナレーサー。
T-Lab Bicycles titanium
Calfee dragonfly
今も昔も全くブレないカルフィー。ハンドメイドのフルカーボンフレームや、竹のフレームで有名です。
バンブーフレームパイプのカットサンプルです。竹の内側にはカーボンで補強されています。
ところでカルフィーに付いていたフォークは何かと思って調べてみるとRODEO SPORK 2.0というものでした。
650bであれば2.2″ 、700cは50mmと良い具合にワイドタイヤに対応しています。27.5のグラベルバイクをオーダーするのであれば、フォークも必要になるので候補のひとつになりそうです。
Chriskingブースで展示されていたDesalvoは650x50
Desalvoブースに目を移してみるとWTB Venture650x47のTiグラベルロードがありました。
Desalvoといえば世界一とも呼べる溶接技術。塗装も綺麗な仕上がりだなぁと惚れ惚れします。
上のDesalvoの写真の奥側に写っていたのが「rock lobster」のPaul氏でした。
こちらはロックロブスターチームのCXバイクです。ハンドメイドフレームといえば日本ではほとんどが鉄、そしてこのNAHBSでも鉄またはチタンが多くを占めています。その中でロックロブスターはアルミ製のハンドメイドフレームも製作しており、それがまた純粋さを感じさせるフレームワークでかっこいいんです。憧れのバイクの1つです。
"憧れのバイク"といえば僕の中で「BLACKCAT」が真っ先に挙がります。そしてこのNAHBSにもHUNTERと一緒に出展しておりました。
展示された4台の中にオールロードも用意されていました。それがまた650Bだったので僕は喜びを感じずにはいられなかったです。この人はいつも僕が欲しいバイクを先読みするように創ってくるなと惚れ惚れします。
RADAVISTで綺麗な写真と一緒に紹介されているのでチェックしてみてください。本人からの補足のコメントも入っています。
ちなみにブースで立っているビルダーのトッド氏の姿を眺めながら、自分がまるで乙女になってしまったかのように話しかけようか話しかけまいか悩み、色々考えた挙句に話しかけることはありませんでした。
めちゃくちゃ勿体ないことをしましたが、自転車という世界は縁さえあればいずれ繋がることがあるだろうと思わせるだけの何かがあります。ということでまた何かの機会が訪れることを楽しみにしておきます。
ホリさん憧れのバイクの「retrotec」、奥の右側のナイスガイがブランドオーナーのカーティス・イングリス氏。
写真のバイクもWTB Venture 650x47cのオールロードです。他にも色々と展示されているのですが、あえてこちらの車体をピックアップしてみました。レトロテックは独創的なルックスから乗り味ってどうなの?と疑問に思うかもしれません。以前ホリさんの所有するレトロテックに乗ってみた時、見た目とは裏腹に癖のない乗りやすさに驚かされた記憶があります。
こちらのオールロードもピンクのホワイトインダストリーを上手くアッセンブルしていてかっこいいですね。あまりにもフレームが大きいので650bと錯覚するほどでした。笑
フレームの大きさを生かした専用フレームバッグ。このスタイルを羨む人は多いでしょうね。
バッグ系の出店は少なかったですが、ムーブメントでも取り扱っているNORTHstのブースは結構賑わっておりました。当日会場でカスタムバッグ(ポーチなど)をその場で製作して販売するという即売も行っておりました。
大きく展示されていたのがこのオレンジカラーのX-PAC生地を使用したラインナップでした。鮮やかな色味がバイクに映えます。
29er系のグラベルロードももちろんあります。長身であれば29erでバランスよく仕上がると思うのですが、スタンドオーバーハイトなど日本人ではなかなか使いにくいかなという印象です。しかしながら走破性においては「大経強し」というのは間違いないのでしょう。
自分が29か27.5どちらがいいかと考えた時、身長が173cmの自分としては27.5がバランス的にいいなと感じています。
700x43cのグラベルキング
wtbRolfprimaと仲が良いという「CO-MOTION」
WTBの"RIDDLER 700x45c"が入っています。
pinionのアシストにフロントサスペンションを入れたモンスタークロスは乗ったら楽しそうだなぁと感じる1台でした。
ENIGMA
WTB"NANO 700x40c"
一見シンプルなアッセンブルですが、楕円の1xチェーンリングにシマノXT Di2のリアディレイラーを合わせています。
Desalvo
Donnelly "X'PLOR MSO 700x40"
SQUID
IRC "BOKEN 700x40c"
ざっくりとした印象ですが、グラベル系バイクにセットアップされているタイヤは「Panaracer」、「WTB」、そして「SCHWALBE」の3強という印象でした(←schwalbeもちゃんと紹介しろ)。上のDonnellyやIRCもありましたが、上の3ブランドに比べると少し少ないかなという感じでした。
一緒に行ったジェームスが1度カーボンフレームを治してもらったことがあると言っていたロサンゼルスのMMFG。カスタムでカーボンフレームをオーダーすることができます。
3Dプリンターを使って作られた型と形成されたフレームパーツ。
1つのブログ記事に何時間かけてるんやと目線が厳しくなってきたのでそろそろ締めにいこうと思います。
Mosaic cycles
塗装のトレンドは何かあるんだろうか?なんて考えながら見ていると目を引いたのはMosaicを始めとしたキラキラ系のペイントでした。グラデーションのペイントは当たり前のように多くのメーカーが実現できていて、Squidのようなスプラッシュ系のものなど唯一無二のフレームが多いことはNAHBSならではでしょう。
ブログとしてはまぁまぁ長くなって、写真の編集選定や文章を考えることも少々疲れてしまいましたが僕がNAHBSで見てきたものの10%くらは表現できたかなと思います。プロダクト系の紹介だけでもまだまだ紹介し足りません。次のブログはNAHBSで学んできたことというか、生み出された製品は良いものばかりなのですがもう少し違った目線のことを書こうと思っています。
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