HUB Bikelore "DEER HUNTER"

初めての大阪開催となった「アーバンバイクロア」に参加、ほどなくして5月には「白秋の森バイクロア #5」にも行きました。
どちらもバイクロアらしい楽しさや気分の良さがありました。そしてそれらの余韻もまだ残る中で「また新しいところでバイクロアをやる」という情報をキャッチ。しかもメインイベントに据えるのは"グラベルレース"とのこと。

シクロクロスとも異なるグラベルレースという新しい遊び。主催の人たちの手探り感も伝わってきつつ、その手探り感を一緒に楽しむことが面白いということを知っている僕らは迷わずエントリーすることにしました。

いざ長野・蓼科へ。
バイクロアのグラベルレースこと「DEER HUNTER
スタートは朝の9時半、ゴールは16時半前後という半日通して存分に楽しめるイベントでした。自転車を存分に楽しめるという期待。しかし、約60kmのイベントにそれだけの時間を要するということに秘められたものを、参加してようやく知ることになったのです。
エントリーはHUBバイクロアのイベントの中で最多の40数名。グラベルバイク、マウンテン、シクロクロスなどバイクのチョイスはまちまちで、中にはシングルスピードなんていう猛者も。後に出てくるロープーウェイの件も踏まえて今回の人数は絶妙に楽しめるちょうどいい人数だったように思います。
和やかなムードで移動したあとスペシャルステージ1(SS1)の始まり。約3.8kmのジープロード。ホリさんも「走りやすくて楽しかった」と言うぐらいのナイスなコースでした。

人によってグラベルライドを楽しむ人もいれば、スタートから全開アタックで飛ばしていく人も。レースでありながらレースではない和やかな雰囲気があるのがバイクロアの良いところ。「大人の運動会」という表現は驚くほどしっくりときます。

日差しは強くなかなかの猛暑日ではあったものの空気は澄んでいてとても気持ちが良かったです。
SS1が終わったあとは北八ヶ岳ロープーウェイ乗り場を目指します。
通常は自転車を載せる事のできない北八ヶ岳ロープウェイの特別運行によって標高2237mまで上がらせてもらいます。

走った人たちが一番苦しめられたと言えるのがこのSS1~ロープーウェイ乗り場までの道中だったと思います。笑
時間設定に余裕はあったものの、約14kmの行程で817mアップという内容は僕自身もすっかり無意識でした。図の標高差だとなだらかに見えていたんですが、普通に800m上るのはなかなかのヒルクライムです。

それぞれのペースで上り切り、休んだり食事をしたりしながらロープーウェイの出発時間を待ちました。
先に着いたメンバーで食事をしながらホリさんらを待っていたのですが「ホリさん時間制限結構ヤバイのでは?」と心配したものの、無事に30分前にやってきました。

休んでいる面々を見渡してみると疲れた表情の人と余裕しゃくしゃくの人と表情に差があって、一応表彰を狙う自分としては見逃せないポイントでした。笑

それにしてもロープーウェイ乗り場の時点で標高1700mオーバー。ってか普通に酸素薄くない?と感じるほど。調べてみると標高0m地点と比べ酸素濃度は80%程度みたいです。無理は禁物ってやつです。
いよいよロープーウェイ搭乗の時。
乗りました。

順番に乗って行ってパンパンになって「乗れなかった人は次の便かな?」と思っていたら"次の便は無い"とのこと。笑
もう乗れないと思ったところから「あと10人です!!」なんて言われた時は無理でしょと思いました。しかしながらみなで押し込みあってなんとか残りの参加者も全員乗り込むことができ、その瞬間歓声があがりました。この一体感めっちゃ最高。

無事に下車したあとは次のセクションSS2が待ち構えます。
なんとスキー場を下るという初体験なコースです。ダウンヒルバイクならまだしも、中にはシクロクロスでカンチブレーキの人もいてかなり大変だったと思います。
僕は高所恐怖症でビビリなので順位は諦めて安全&楽しく走ることにしました。
すごい絶景!そしてスゴイ斜度。
勾配のキツいところはブレーキかけても全然止まれない!笑
しかも砂利が大きいところはバイクも跳ねるので余計に恐ろしいです。
身の危険を感じれば普通に下車していくのが賢明です。砂利道はタイヤのグリップが稼ぎにくいので芝生側を走ってみるのもイイ感じでした。しかしながら所々に窪みや大きな石もあるので、次回開催があれば参加者のみなさんは決して無理せず走ってください。
チビりそうだったけど、これはこれで面白い体験でした。

残すは最後のSS3、グラベルヒルクライムのみ。
と、ここで少し話を中断して新しいプロダクトのご紹介!
8,500円+税
color:レッド、パープル、オリーブ、コヨーテ

この日のために用意したと言っても過言ではない、ハンドルバーバッグがついに出来上がりました。
少し長めのライドではケータイ、財布だけでなく補給食であったり携帯ツール、カギ、モバイルバッテリーなどなど荷物があると思います。

大きめのサドルバッグを利用してそれらを持ち運ぶのがスタンダードだったと思うのですが、まず止まらなければいけないし出し入れが面倒くさいというのが率直な意見。ハンドルバーバッグでも海外のものだとサイズが大きすぎてタイヤに擦ったり、スマートさが物足りないなぁと思っていました。
9,500円+税
color:マルチ、ブラック

ドロップバーに取り付けても収まりの良いサイズ感。小さいサイズのバイクでもタイヤに擦りにくい高さにすることで小柄な日本人バイクで使えるバッグになっています。

個人的には背中のポケットに入れていたものをフリーにして走ってみて欲しいと思っています。かなり走りやすいです。
ハンドルの前側に付けるので走りも妨げず、出し入れも驚くほど楽なので「今までなんで使ってこなかったんだろう」と思うほど。

自分が気に入るルックスやサイズ感のものが無かったからというのが一番の理由かもしれません。でも自分が納得できるものが出来きあがったので、たくさんの人に使ってもらえたら嬉しいなと思います。
ハンドルにはベルト2本で簡単に着脱できるようになっています。別売りのストラップを使えばショルダーバッグとしても使えます👌
閑話休題。待ち受けるは最後の上り区間"SS3"。
グラベルの約5.5km/261mUPのヒルクライムセクションです。

DNFを決意する人、無理せずマイペースで走る人、走り方は自由です。
SS3は一人ずつ順番にスタートしてタイム計測でした。僕の眼前には上位で走っている人の姿がありました。恐らく現時点での順位が4~5位くらいだろうという感じだったので、この日最大の力を振り絞って走りました!

目の前で走っていた人は最終的に優勝者の方なんですが、そこには激しいデッドヒートがありました。笑
こっちも本気で踏んでいるので距離を詰めていくのですが、少し詰まったかなと思うタイミングで前も踏んでいくのでなかなか差が埋まらない。観客も何もいない、もの静かな林の中にあるグラベルロードで2人だけの世界がそこにはありました。
まさかバイクロアでこんな競り合いができるとは思いもよらず、ゴール後には不思議と一体感があり、少し仲良くなれたように感じました。

ゴールのキャンプ地までの下り坂で少しお話をしながら余韻を楽しむことができました。
デッドヒートの甲斐もあり、競り合った方と1位、2位で終えることができました!
優勝した方はSS1、SS2ともに2位だったらしく、特にダウンヒルのSS2を40cを履かせたグラベルロードでその順位なのでとにかく凄かったです。
ランニング仲間(?)の西川さんもSTRAVAで9位に入り記念品をゲット!
こんなに濃密なバイクロアは初めてでした。笑

他にも紹介しきれないほど楽しいところがあるのですが、今日のところはここまで。

参加者の一人一人が「have fun」 の意識を持っていて最高に気持ち良かったバイクロアでした!初開催ということもあって今回は参加人数こそ少なかったようですが、それ故の一体感があった気がして参加してよかったなと感じています。

今回もよかった、バイクロア!


新しいジャージもよろしく!

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