ホイールが組みあがるまで

どうもこんばんは。
今年はなぜか2月とは思えないほど作業などご依頼を頂いております。
冬場でも走るシクロクロス効果でしょうか?

その中でもホイール組みのご依頼が続いております。
現在は3~4週間ほどの納期でお渡しになっています。
「もっと納期早く1週間ぐらいでできないの!?」
と思われるかと思いますが、
現段階でできる最短の納期でやらせて頂いていますので
予定にゆとりをもってオーダー頂けたら嬉しいです。

では、流れを簡単にご紹介したいと思います。
まずリムやハブ、使用するスポーク、ニップルが決まります。
必要に応じてそれらを注文し、
用意ができたら組み方を考え、スポーク長を計算。

やはりここでも用意のないサイズなどがあればスポークを手配します。

部材が揃ったら仮組みをしてスポーク長に誤差がないかチェック。
もし合わなければ新しいものを手配します。。。笑

いざ仮組みが終わったら、順次ビルディングを進めていきます。
縦振れを取り、横振れを取り、縦振れを取り、、、
組んだことがある方なら分って頂けるかなと思います。
縦のゆがみをとると横にゆがみがでる、その逆もまた然り。笑
ある程度整ってきたらリムがセンターに来ているかセンターチェック。
スポークテンションも測って緩すぎるところが出ていないか、
なるべく均一になるよう整えていきます。

そうすると再び縦振れ、横振れの調整。
センター、テンションの調整。
縦振れ、横振れの調整と延々と繰り返していきます。

早ければ1時間半ぐらいですが、
どうしてもその間、ご来客もあれば電話もあります。
飛び込みでパンク修理などの作業、入荷や出荷などもあるため
なかなかその最短時間で組めないのが残念です。

某海外のショップでは、
音楽を聴きコーヒーを飲みながらホイールを組むこともあるそうです。
始業した傍からスタッフみんなでスムージーを飲むことになり、
みんなでメニューを見ながら注文するのだとか。
朝のミーティングより、注文を決める時間の方が長かったりするようで
自分たちもちょっと似てるななんて思いました。笑

そんな彼らですが、彼らの地域の中でも4番目くらいに売り上げを誇っているそうです。

思わず話が脱線しましたが、まだホイールは完成しません。笑

先の手順を繰り返し、ひとまず完成させます。
その後はリムテープを取り付け、
タイヤとチューブも装着して空気を入れます。

これが結構ミソで、空気を入れると思っている以上にスポークテンションが変わります。
再度ニップルを回してテンションを中心に調整します。
またタイヤを外して微調整。
再度タイヤをつけて振れなどが出ていないかチェック。
センターもズレていないか要チェックです。

他にも馴染み出しやニップルのプレップ等の作業もありますが
紹介するほどではないかなと思って省略してあります。

最後はホイールを綺麗にしたら完成です。

なかなかお時間を頂いておりますが、
最良のホイールが提供できるようベストを尽くしております。
そこまでのクオリティいらないよ!
ってことであれば即日納品なんてことも可能ですが、オススメしません。笑

* * *

というような形でムーブメントではホイールを組んでおります。

もしホイールのご用命がありましたらお気軽にご相談下さい。

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