野辺山で思ったタイヤの話

野辺山といえば昨年のようなスーパーマッドなコンディションがイメージとして強いと思います。晴れていても霜が溶けたりして、なんだかんだ泥だらけな印象があります。
理由はまだ分かっていませんが、野辺山と桂川はいつも似たようなコンディションで好き(得意?)なレースです。

さぬき、希望が丘、堺などなど、晴れたドライコンディションでろくな成績が出ていないことに気付いたのでそこに何か改善点が隠されているなと思いました。
今回の野辺山は今まで参加した中で一番暖かく、路面もドライなコンディションでした。
リザルトが振るわなかったのは会場にいた皆さんが知る通りです。笑

レベルの高い人たちならばタイヤの種類もそこまでシビアではないのかも知れません。
僕のレベルではコースに応じたタイヤの選択ひとつで走りが激変すると思ったので振り返ってみたいと思います。
今回使っていたのはTUFOのCUBUS 33SG。
チューブラーでは安価で耐久性も高いので人気のモデルです。

ノブが高いので、いつもの野辺山や桂川のような「シャバシャバな泥」では地面を掻く力が強いのでこのタイプが相性が良いと感じます。
今回の野辺山も"どうせシャバシャバになるだろう"と思っていたのでこのタイヤにしていました。
しかし実際には水気が少なく、「ねばっとした泥」だったのが今回の野辺山です。
泥区間を担がずに乗っていった選手はタイヤにまとわりついた泥で走行不能に陥るほどでした。
マキシスのラインナップを見ると泥用に一番適したモデルはこの「マッドレスラー」だとされています。

僕は"ノブが低かったら地面が掻けず進まないじゃないか"と思っていたのですが、「シャバシャバな泥」と「ねばっとした泥」とでは全く別のタイヤが求められるとハッキリ認識させられました。 
スキル的な部分もあるかも知れませんが、速い選手のタイヤを見てみるとあまり泥は残っていません。
低めのノブのタイヤは泥はけが良いのだと思います。
対してノブの高いタイヤを使っていた自分はというと、ノブの隙間に泥がみっちりと詰まって固まったような状態でほとんどスリックタイヤのようです。
結果的にノブが掛からないのでグリップも掴みにくく、まとわり付いた泥で漕ぎも重くなってしまいました。

レース後にバイクを洗車してくれたホリさんからは「高圧洗浄機だけでは落とせなかったから諦めた!」と言われるほど泥がノブの隙間に詰まっているようでした。
例えばオールラウンドなモデルと言われるChallengeのグリフォは隙間はほどほど、ノブの高さもほどほどという印象です。

コースに応じてノブの高さ、隙間具合をしっかり見極めて選ぶことが"ベストの走り"に繋がると思いました。

「泥は泥でも種類がある。」

ロードバイクとは違った難しさがこういった部分にあるな~と、参加を重ねるごとに気付きがあります。面白いですね。

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