2018 JBCF舞洲クリテリウム・春

昨日は店を閉めて実業団ロードレース「JBCF舞洲クリテリウム」に参加してきました。
一晩経った今もレースの熱気の余韻に浸りながら、少し振り返ってみたいと思います!
僕の所属する「SAUCE DEVELOPMENT」。
2015年から活動を開始して、最近ではチームとしてこなれてきた雰囲気を感じています。レース前でもガチガチになるような緊張感なくレースに臨めているので良い感じだなと。

もちろん、レースに対して真剣であるほど緊張するものです。それでも緊張しすぎて視野が狭くなってしまったり、動きがぎこちなくなってしまっては「良い走り」には繋がらない。程よい集中が出来たときはおのずと良い走りができるように思います。
しかし、レースは時の運が左右するところも大きい。
入賞は逃してしまったが、周回賞は獲得したアキオ選手。
集団を牽引するような走りを見せつつ期待値の高かったアリマス選手は途中のクラッシュに巻き込まれてバイクが破壊されてしまうという不運。

E3、E2と舞洲で入賞昇格の経験のあるフクベ選手。自信十分で臨んだものの、最後の位置取りが上手く嵌らずスプリントで7位と入賞を目前に届かず悔しい結果に。
クリテリウムはそれほど得意ではないと言うモリモト選手。ヒルクライムを主戦場にしていても、好き嫌いはせずレースに参戦しているおかげかレースを追うごとに安定感が増しているように感じます。
今季からE1に上がったミカミ選手。カテゴリーが上がっても変わらずの積極的な走りで皆を盛り上げました。
次は僕の紹介です!(レース的には僕の出走が一番最初でしたが。笑)

僕の(あまり知らないけど)尊敬している野村克哉氏の言葉にこんなことがあります。
"弱者でも、方法論次第、考え方次第で強者を倒せる。それが野球だ。"
自転車のレースはスピード(=パワー)がとても重要で、自転車を漕ぐ出力を測定できるようになった現代は自分の実力が冷酷なまでに突き付けられます。

最大1200wを超えるパワフルなスプリントが出来るなら良い。400wで5分以上踏み続けられる巡航力があれば単独で逃げ切ることもできる。勝負を決めるための武器が自分にあればレースはそれほど難しくはないでしょう。

そのどちらも無ければ日本のレースで勝つことはとにかく難しい。
だからと言って、レースに参加する(楽しむ)ことを諦めてしまうのは寂しい。
しかし、ノープランで参加して強者に翻弄されるだけのレースも面白くない。

レースに参加し始めてから10年以上の歳月が経ち、昔は見えていなかったレースの動きも見えるようになった。ただガムシャラに走っていた僕はもういない。(と言いつつ後で飛び出すのですが)

"弱いチームを率いてきた野村が目指す野球。野球は頭でするもの。ノーヒットでも点を取る方法がある。長打はなくても機動力と小技で点は取れる。巨人のような戦力がなくても、ないなりに戦う方法はある。これが野村戦法。"
野球は三振とホームランさえあれば絶対に勝つことができるスポーツです。でも現実はそれは実現しません。
自分のレベルが上がれば戦うフィールドのレベルも上がり、地元では敵ナシだった人も全国大会のようなレベルになれば実力が拮抗してきます。日本で敵ナシだったとしても世界に出てみれば、、と戦うフィールドは自分次第でいくらでも高くなります。

じゃあレベルが拮抗してきた者同士の戦いは何で決まるのでしょうか。それはやっぱり流れやタイミング、運、そして作戦など"判断"の勝負だと思っています。


「E1のスプリント勝負では歯が立たない」、「5周以上の逃げも出力的に厳しい」とそれまでの練習具合から分かっていました。だからといって潔く諦めるのか?答えはNO。
「複数人の決まりそうな逃げがあれば反応してみる」、「ラスト3周のどこかで飛び出して逃げ切りを試みる」というのが今回のプランでした。

レースは沢山の選手がせめぎあっている戦場。僕のような"脅威ではない選手"の動きはあまりマークされません。
強者同士がバチバチやってる脇で飛び出してみたら、逃がしてしまったなんてことも自転車レースではしばしば見る光景です。
「飛び出したタイミングは良かった」と皆から褒めてもらったんですが、いかんせんパワーが持続しなかった。笑

残念賞!ならぬ、もっと練習がんばりま賞。

はい。
そして最後はハタ選手の紹介です。
E3の中ではいつ勝ってもおかしくないパワーの持ち主なんですが、昨年の春・秋ともうまく決まらず悔しい思いをしていました。
2位でゴールラインを割ったハタ選手。
最後のアタックのタイミングで優勝した選手を逃してしまいましたが、ついに表彰台に乗ることが叶いました。おめでとうございます!
チームとして最後に良い形で〆てくれました。
と、レーサーの話にフォーカスしましたが、舞洲では出店で頑張ってくれたホリさんや手伝ってくれた方々には感謝感謝です。

他にも写真を撮ってくれた方々やたくさんの声援を送ってくれた知り合いの方々がいて、このレースをとても楽しむことができました。

この舞洲クリテはまた9月にも行われるので、今回来られなかった方も是非足を運んで頂けると嬉しいです。
それまでにも色々なレースやイベントに参加していくと思うので、またその時にもお会いしましょう!ありがとうございました~!

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