2015 Women's 100

サイクリングは、天気がいい時にだけジムでのスピニングやワークアウトの
代わりにするものではありません。

単なるエクササイズとは違う。
走ることを愛しているから走るのです。
私は成長し、探求し、自分を高めるために努力を続ける。
決して孤独ではない。
驚きと励みを与えてくれる、強くて美しい女性たちがいる。
私たちはサイクリストであり、自らの成すことを愛しています。
女であろうと関係ない。バイクの上ではサイクリストであり、
それ以外の何者でもありません。

Abby Watson


2015年7月26日の日曜日、
世界中の女性たちが100kmの自転車ライドに挑戦しました。
個人または合同で走るグローバルなイベントで、Raphaが運営するルートを含め、
至るところで繰り広げられます。
2014年には8,000人を超える女性サイクリストが参加したイベントです。

昨年に引き続き今年も少しばかりお手伝いをさせてもらい、
手伝い目線での「Women's 100」を紹介したいと思います。

AM7:30

台風の予報も他所に、こんな恵まれた天候はなかなか無いと思った。 
(土地勘も冒険心も少ないためか)ルートは僕が任命されることに。
あとトラブルがあった時の保険的な意味もあるのかなと思います。

(そこは女性だけの力でなんとか頑張るイベントではないのか・・・?)
とか思いながらも、
誰もが最初から何でもこなせるわけはないので
(僕に)手伝いさせることも手段の一つとして考えてみればアリかも知れません。

もちろん楽しそうなので仕事は休んで僕もお手伝いさせてもらいました。 
今回は大きなイベントへの参加ではなく、
とても個人的な「Women's 100」への挑戦です。
実は僕もまだ走ったことないルートで道を選んだらこの通り。
ああ~、この坂はキツイ。 

どうにも普通の人では自転車で到達できなそうな場所に自転車施設があります。
ハードな坂道を登ったら遊びにくることができます。

レンタサイクルでコースを走ったり、
サイクルリュージュなんていう楽しそうなアトラクションがあります。
プールやキャンプ施設もあって普通に一日中楽しめそう。

ガチな人らにはバンク施設で馴染みがあります。

でも今日はこちらは立ち寄らずにスルーします。 
まだ10時前でしたが気温は28度だそうで。
でも自然の中にいたおかげか、風は結構ひんやりし。 
滝畑ダム。 
少し進むとキャンプ場、BBQ場がゴロゴロあって賑わっていました。

もちろん通過してきます。
「結構キツいよ。」とは聞いていたものの、思っていた以上の斜度!

(ごめんね~)と思いつつ、頑張って上っていくのでちょっと感動。

本人たち的にはどれぐらいキツいのだろうか。 

今年もチャレンジャーはhakoさんです。
シクロクロスを中心に自転車をエンジョイ中。 

昨年はhakoさん1人でしたが、今年はもう1人増えました!
走りもバイクもカックイー! 

「どんだけ登らすねん」とブーイングが出そうな勢いで上りが続いています。 
僕は松ぼっくりを拾ったりしながら遊んでいました。 
ようやく一個目のピークポイントに到着。
向こう側に見える和歌山の山脈にテンションが上がります。

なかなかタフな上りでしたが2名とも足を着かないで上りきっていました。
この辺、最近思うのが女性的な強さなのかなと思ったり。
男はガーッと漕いでバタッと足着いたりする人の方が多いので明らかに違います。
もちろん全ての人が同じというわけではないですが。
空が海のように青い。
少し観光を挟み、ランチへGO。 

ランチは古民家?を利用した石釜で焼くピザ屋さん。
注文してから焼いてくれるスタイルで、
「今まで食べたピザで1番おいしいかも」ってコメントが出るぐらいの美味しさ。
もちろん、わざわざ自転車で坂道を越えてきたってのも大きいでしょう。 
ちょっとまったりしすぎてタイムスケジュールも押し気味になったランチを終え、
次のポイントを目指して下山します。 
ナイスビューだけどガードレールも無いから恐っ! 
さっき上から見ていた川沿いを走ります。
このルートは信号もなく車も少なくてとっても快調。
追い風も吹いていて超ナイス。
そして次のチェックポイントは「川」!

ここでも河原でBBQしている人がチラホラ。
残念なことにダムが放流していたので水は濁り気味で流れも速かったですが・・・

とりあえず流れがゆるやかな浅瀬をねらって水浴びしました。 
それでもご満悦な様子でした。 
僕もホリさんから教わったヨガを実践しておきました。
90kmを越えたあたりで最後のピークポイントへ突入します。 
お馴染みの金剛山、「裏金剛」でフィニッシュです。
景色のない坂は疲労感ばかりが残るが、
景色の良い坂は感動を覚えることができる。

この感覚は登山が好きな人も同じような感覚なのかな、と思ったり。 
ハイ、ご苦労様でした!

この時点で集合場所から100数kmにて目標は達成。
登った坂の獲得標高も約1800m程になっていました。

メンズでも音を上げるようなルート(になってしまった)でしたが、
ほとんど笑顔を枯らさないあたりはやっぱり強いなと思いました。

炎天下の中ご苦労様でしたの一言。
僕にもご苦労様でしたと一言(自分で)。
人より速く走る、タイムを出す、強さを魅せる、などなど
男はやっぱり好戦的な人が多いかなと思います。
もちろん僕も競うと楽しいタイプ。

競うっていうのは本気を出すって事で、
勝負に勝つために思考も身体も全部使い切って臨むから"本気"で楽しい。
本気を出すと楽しい。

このイベントから感じるのはそんなメンズのイベントとは対照的な雰囲気。
女性みんなで頑張ろうって感じ。

単純に走りではなくて、走ってその先に何をするか?待っているか?
そっちの方がとっても大事(な気がする)。


Instagramのハッシュタグを眺めてみれば、人数を集めて走ってる人がたくさん。
協調をとる。
というのは女性らしさのひとつとされているぐらい。
もちろん男同様全ての人がそうだとは限らないけれど、
一人で頑張るよりもみんなでやれば頑張れるって人は多いと思った。

女性目線での楽しみ方は野生的な自分らと少し違うところがあって、
ちゃんとそれを踏まえてこれから自転車を始める人へとアドバイスできる気がします。

自転車は男だけの乗り物ってワケじゃないし、
女性でも十二分楽しめることが徐々に広がってくれたら良いなと思う。

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