【関西シクロクロス】第8戦 希望が丘

その公園には、名前の通り希望があったのでしょうか。
それとも絶望の淵に立たされたのかでしょうか。

* * *

「こんなにしんどい思いをして、何をしているんだろう?」
「もう無理だ。漕ぐのをやめよう。」

(第8戦 希望が丘 photo from 8to8flickr)

自転車って面白いもので、何が面白いかって言うと
乗ってる人の"本質"が現れてしまうんですね。
(本質の話はまた気が向いたときにでも)

ましてや、
「なんでわざわざお金払ってまで辛い思いをしなアカンのや!」
ってね。

レースとは一体何なのでしょうか。 
小学生のとき、50m徒競走が好きな人もいれば
嫌だった人もいるでしょう。

僕も徒競走は苦手でした。
50mを12秒、13秒のタイムしか出なかったので
クラスメイトの8秒や9秒には遠く及びません。

勝負にならない勝負をしても誰も面白くないですから、
タイムの近い人同士で組み合わされ、
また走ります。

やっぱり負けるのは悔しいですから、
全力で走ります。

負けます。
でも、たまに勝ちました。

その友達と競り合ってる時の写真は今でも頭に残っています。
全員必死の表情です。
(僕はなぜか笑ってましたが。笑)

本気と本気のぶつかり合いがあって、
自分の出せる力を出し尽くす。

走ってるときは心臓が爆発すると思うぐらい辛いけれど、
終わったあとの清清しさは表現が難しいですね。 
レベルが高いとか、レベルが低いとかはあまり関係なく、
"本気かどうか"というのが大事だと思います。

20代、30台、40代、なかには50代や60代。
世代なんて関係ない。それが自転車レースです。

いい歳したオジサンが20位だの30位だの、
その順位は周りからみれば大して意味の無い順位かもしれませんが、
"本気"で走ったのならばそれはかけがえのない順位に変わります。

それは走った本人が一番感じることでしょう。

「今回は頑張ったけど30位だった。」
「でもあそこで転ばなければちょっと上の順位でゴールできるかもしれない。」
「もうちょっと頑張って練習したら次は1分速く走れるかもしれない。」

そして次のチャンスに"挑戦"するのです。

競技でゴハンを食べてる人に"次が無い"ことはしばしばありますが、
趣味のレースでそれはまず無いです。

あとは本人が怖くて逃げ出してしまうのか、
前を向いて再び立ち上がるのかの違いでしかありません。

C2で2位になったオッチーさんは決して逃げ出すことはしませんでしたね。
北神戸のC2で優勝した石山さんも決して諦めることは無かったですね。

そういったカッコイイ"オジサン"の姿にリスペクトがあります。
周囲の人もそれを肌で理解しているのは会場に行けば一目瞭然。
全力で戦ったあとに残るのは悔しさでしょうか。
それだけではないはずです。
恐怖、プレッシャー、過酷さから開放された清清しさがあるでしょう。
レース後のみんなの顔は笑顔で溢れています。

話を最初に戻しましょう。

敵は間違いなく、同じスタートラインに並ぶライバルたち。
でも一番の敵は自分自身です。

誰に対しても"速く走れ"とは言いません。
それこそセンスや才能の違いもありますから。。。

でもこれだけは伝えたいのは、自分のベストを尽くして欲しいということです。

「こんなにしんどい思いをして、何をしているんだろう?」

その答えはそこに隠れているハズです。

NEVER MIND. NEVER GIVE UPですよ!
ホリさん!!

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