MAXXIS "Mud Wrestler TR"

「今期、なにか良いチューブレスのタイヤはない?」

自分と同じC2カテゴリーを走る友人からの相談があって、
本人もIRCやWTBじゃないメーカーで探している様子でした。

それは僕自身も同じく色んなメーカーの新製品情報をチェックして探していたこと。
今期一番の注目馬は絶対にコイツだと品定めしたばかりのことでした。
Size:700x33c
1本 6,800円(税別)

「コイツが良さげだね。」
ライバルである彼に塩を振ることに内心ためらいを感じながらも、
ショップ店員としての仕事やプライドから即答でこれの存在を伝えた。

本人も良さそうと感じてくれたようで、
今期シクロクロスすぐに投入したとのことだった。
僕らの主戦場である"関西シクロクロス"の第1戦。
その日、僕は愛知で実業団ロードレースに参加していたので競うことはなかったが、
All-cityを駆るその友人は
既にシクロクロスへの準備は万端といった様子。

48名の猛者を、
ギアのついてないシングルギアのALLCITYのネイチャーボーイで蹴散らす。
1位には及ばず2位でのゴールであったが、
SSのバイクでC1への昇格を決める結果となった。

先行かれた~!と思いながら、
スタイルを貫いて昇格まで決めた彼には素直に賞賛を覚えた。
今期の彼の走りはもちろん努力によるものだけれど、
シクロクロスで最も大事と言われる「タイヤ選び」は目を離せない。

マッドレスラー。
名前は泥用を連想させるが、程よくオールマイティに使えるタイヤ。
転がりの良さを意識したセンタートレッドに対し、
サイドノブは泥や雪をしっかり掻いてくれるようになっている。

実際に使った感じも聞いてみると、低圧でもコシがあるようで良かったとのこと。
コーナーで曲がった時にタイヤが潰れるが、
その時に変な変形を起こしにくいようで粘りのあるフィーリングだったとか。

120TPI、デュアルコンパウンド。
そしてビードはカーボンビードで重量も370gと軽量な仕上がり。
後からの解説になってしまったけれど、
マッドレスラーには"クリンチャータイプ"と"TR"がある。

今回紹介したTRは"Tubeless Ready"タイプとなっています。

今回登場した友人

腰山 雅大 こしやま まさひろ/1986年4月10日生まれ。兵庫県出身。 '00年、BMXと出会う。
競技を続ける傍ら、BMX専門誌への寄稿、コンテストでのジャッジ、
MC、競技大会の主催など、マルチに活動をする。 '14年にシクロクロスを始める。
変速機のないシングルスピードの車両(SSCX)で参戦を続け、現在カテゴリー1を走る。
'15年からアメリカ、ミネアポリスの自転車ブランド “All-City Cycles” のライダーとして活動をする。
趣味はコーヒー。

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