こんにちは、タカハシです!
Instagramをチェックされている方はご存知かと思いますが、金曜日から日曜日までレースのために長野まで遠征に行っておりました。
「2days Race in 木祖村」という、名前からもわかるように2日間に渡るレースとなっています。
ツール・ド・フランスと言えば伝わりやすいでしょうか?ステージレースと呼ばれる数レースを合算して争われる日本には数少ないタイプのレースです。
レベル的には国内の準プロといったところですが、国内でプロをも負かすホビーレーサー最高レベルの選手や脂の乗った大学生選手などメンバーはとても濃いイベントとなっており、ここで活躍した若手選手は後にプロになっていたりする登竜門のようなレースでもあります。
5/28(土)
・個人タイムトライアル 8.5km
・ロードレース 81km
5/29(日)
・ロードレース 126km
合計3レースを走って最終的な順位を決めますが、先頭から遅れる(約7分)、周回遅れといった状況になると"足切り"といってその時点でレース終了となります。
土曜日に足きりに合ってしまうと次の日曜日のレースには出走できなくなるので、トップ選手ではない人たちにとっては1日目の完走がひとつの目標となっています。
個人タイムトライアル。
8.5kmを1人ずつ個別に走りタイムを争います。
数十秒以上のタイムが簡単についてしまうので、トップの選手達はこの11分~13分の戦いが勝負の明暗を分けるのです。
SAUCE DEVELOPMENTのメンバーは順調に12分台でゴールを割っています。
今井君が12分18秒という好タイムでステージ32位に入りました。
出走が155名という中で、マンタニ57位(12:38)、平井59位(12:39)、森本66位(12:43)とそれぞれ本当に良いタイムで走ったと思います。
僕ですか?笑
13分17秒で119位でした。昨年の鈴鹿でもTTが遅かったのでTTが苦手なのかもしれません!
チーム内でトップタイムを出した今井君のウォーミングアップ。
真面目にウォーミングアップする僕です。
個人タイムトライアルは単独で走らなければいけないので、自らの独走力が問われるのです。
タイムトライルでゼーハーして間もなくロードレースのスタートです。
こちらは皆が同時にスタートするので集団が形成されて色々な駆け引きや展開ができたりしてきます。
プロ選手らの丁寧な走りに混じって楽しめるかと思いきや、今年は序盤からトップ選手たちによる虐殺的なハイペースでレースが始まりました。
TTのゴール順でスタート位置が決められるため、後方スタートだった僕はスタート直後から必死にポジションアップを試みて先頭集団を目指すのでした。そりゃもう後ろにいたらそれだけでレース終了なので死に物狂いです。
キツすぎて記憶が曖昧ですが2周目か3周目?という序盤で先頭の姿を見る前に限界突破。
ありえないぐらいキツそうな表情をしていて自分でもウケます。笑
そしてメイン集団から千切れてしまって「やっべぇ、まだレース半分以上もあるのに・・・死んだ・・・」
そう頭をよぎり、この3週間の練習はなんだったのか・・・と放心しそうになりました。
もう足切りされる運命・・・と思っていたのですが、後ろからそこそこの人数の集団がやってくるではありませんか。かろうじてその集団に合流し一命を取りとめ呼吸も落ち着かせていったのでした。
だがしかし、そのままでは時間制限という問題で完走できない危険性がある。
集団のメンバーの協調を促しながら、集団が崩壊しないペースでなるべく速いペースを維持して協力して走っていきました。いわゆる"グルペット"と呼ばれる完走を目指す集団です。
グルペットの走れるギリギリのペースで走っていると、やはり前からもポロポロと脱落者がやってきます。
そういった人らを交えながらグルペットもどんどん大きくなっていくのでした。
その頃先頭集団では平井選手が粘りの走りを見せていました。
このステージでは35位でゴールして総合順位を34位まで上げていました。
U23としては11位と上々な走りを見せてくれました!
平井選手から少し遅れて今井選手が52位でゴール。
終盤に厳しくなって若干遅れてしまった様子でしたが、常に先頭集団で走っていたので素直にスゲーというレベルです。U23では16位という順位でした。
グルペットでは後にパンクした森本選手も合流してレースが進みました。
パンクした森本選手が無事集団に合流できたときは嬉しかったです。
残り2周回でゴールが近づいていた所に、タイム差6分40秒と沿道からの声が。
「7分遅れたら足きりになってしまう!」と焦って飛び出した自分。
「いやいや、高橋はん、もう足切りの基準周回は過ぎてまっせ・・・!」
と、言いたげな表情の森本選手。
スイマセン、本気で勘違いしていて本気で焦ってしまいました。笑
グルペットの基本は上りで無理せず、巡航スピードの稼げる平坦や下りを主に頑張るのが基本です。上りでペースを乱す人間はタブーなのです。
もちろん僕もそれまではペースを維持するように周囲に促していたのですが、足切りに対するあまりの焦りから飛び出してしまったというわけでした。本当スイマセン。。。
厳しさを物語る表情でゴールする今井選手。
森本選手も決死のゴール。
さっきの飛び出しで死ぬほど無駄足を使ってしまい足を攣りながらゴールする自分。。。
グルペットを完走させるべく全力を尽くしたので足腰限界だったのでゴールできて本当に良かったです。足痛かった~!
同じ集団でゴールした森本選手とゴールの喜びを噛みしめたのでした。
ゴール後にも平井、今井選手も無事ゴールしていると知って皆で喜び合いました。
今回は三上選手からSAUCEのTRITONを借りて走りましたが、コースにもマッチしていて快調そのものでした。
他にクロモリで走っている人を見かけなかったので、クロモリ部門では1位ということにしておきました。笑
その晩はなかなか無いチームが集まりゆっくりする時間を過ごし、チームの交流がより深いものにとなっていったのでした。
日曜日、126km。
土曜の天気とは打って変わり快晴といったとても良い天気。
日差しがあり汗もかくやすいので、ドリンクの補給などが大切になってきます。
そしてこの日も最初からアタックの連発するハイペースでレースが開始。。。
死ぬ~~と思いながらも、スタートが土曜日より前だったこともあり先頭グループに入り込むことには成功できたのでした。
前に見えている選手は総合成績がトップの人らや、プロチームのジャージを纏った人ばかり。
その中でパワフルかつ技術のある走りを感じながらレースを走りました。
自分の中ではかなり長い時間を過ごしたのですが、レースとしては3周か4周?
平坦、下り、コーナーといったセクションでは技術や位置取りでなんとかなるのですが、坂を上るペースがどうしても自分の限界ペースよりも速い。
かと言って最初から自分のペースで走り少しでも長らえるのか?
レース前に知り合いが「出し惜しみはしない」という言葉が頭にあって、僕も出し惜しむわけにはいかないな~と。
計算の上で126kmのレースを走りきることは叶わないことは間違いなかったので、生きながらえるより少しでも高いレベルを肌で感じる方が絶対に良い!
そんな思いでレース序盤は僅かに耐えたものの、思った以上に早く足が攣り始めて4周ほどで先頭集団からサヨナラしました。
高橋、森本、今井と順にそれぞれ粘りましたが残念ながら途中でタイムアウト。
足切りといった結果なので残念ではありますが、それぞれ全力で走っての結果なのでとても充実感は高いレースとなりました。
補給、撮影、細かいお手伝いなどをしてくれる仲間にも集まってもらい、この木祖村というレースを走ることができました。レースは選手だけじゃない、ということを実感させられます。
サポートして頂いた皆さんありがとうございました!
そんな中、朝イチバン調子悪そうにしていた平井選手がずっとメイングループで粘っています。
本人的にはいつもよりパワーが低かったようですが、安定感のある走りには感動しました。
126kmをプロも混じる中で走り、最後は本当にキツそうでしたが無事にゴールを割りました。
リザルトはまだアップされていないため不明ですが、1日目と同程度の順位ではないかと思います。
皆でゴールでお迎えして平井選手の健闘を労うのでした。すごい!!
総合成績トップ3の表彰式。
マンタニ選手は残念ながら1日目のパレード走行で落車に巻き込まれてしまい、ほとんどレースを走ることが出来なかったのがとても残念でしたが、その後はチームのサポートに回ってくれました。
そして他には落車にも巻き込まれず、森本選手以外のパンク以外ではバイクトラブルもありませんでした。何はともあれトラブルが少なかったというのはよかったです。
かなり長い内容になってしまいましたが、これでもかなり要約した3日間でした。
レース前から応援などなど沢山頂いたレースでした。
ここまで充実感のあるレースは他には無いですね。また来年も是非出たいレースです。
ありがとうございました!
* * *
レースの様子はコチラより!
コメント
コメントを投稿