NAHBS紀行2019 -前編-

毎度どうも、高橋です。先週はお店をホリさんに任せて遠路はるばる「NAHBS」へと行ってきました。NAHBSとは"North American Handmade Bicycle Show"の略で、ナーブスと呼ばれています。ムーブメントでもハンドメイドフレームを多く扱っているのでとても馴染みのあるイベントです。

過去にホリさんは足を運んでいるんですが、僕自身がその会場に足を運んだことはありませんでした。今の時代、人から見聞きした話、ネットを通してバイクの詳細などはかなり細かく知ることができます。
更には慣れない英語の国、決して安くはない渡航費や宿泊費などなど。忙しくなる3月シーズンに休みもガッツリ必要になります。
ネットでも情報は手に入るのに、それだけのコストを払ってまで行く価値があるのかと思って行くには至っていませんでした。

今回行ってみて感じたことはとにかく「行って良かったなぁ」ということでした。ネットで全てを知った気になっている節もあったと思います。本当に大事なことはインターネット上には表現されないということを感じたあっという間の1週間でした。
18歳の時にポートランドのオレゴンに行って以来の渡米。実に13年ぶり。

当時と違うことと言えば現地に知り合いが居るということでした。NAHBSに出店しているCHERUBIMさんやSim-worksさん、aboveさんといった日本ブランドの存在もありますし、今回は何よりも現地の自転車屋仲間が「いつアメリカ来るんだい?」という誘いがあったからこそ決心したといっても過言ではありません。

野球の大谷翔平選手が所属しているチームの地、ロサンゼルスにある「INCYCLE」という自転車屋の面々が大阪に来た際に僕らは知り合い、一緒にお好み焼きを食べにいって仲良くなったところが始まりでした。



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今回長らく一緒に行動したジェームス。日本の古いパーツなんかも好きでなかなかのマニア。
飛行機の遅延で15時くらいに着く予定だったのが夜の20時ぐらいに。SFOでの乗り継ぎ待ちでいきなり不安にさせられましたが、無事着いてホッとしました。

遅くなったにも関わらず一緒にお好み焼きを食べた面々は待っていてくれて、屋外でやっているタコス屋さんに連れて行ってくれました。
肉の種類を選んで注文できて、一個が小さいので色々な味を楽しめます。野菜はかなりスパイシーな感じでしたが、みんなこれが美味しいとたくさんトッピングしていました。
そのあとはバーに移動してもう少し夜を楽しみました。ウイスキー。。。

夜が明け、木曜日は1日LAを楽しむということで「ライドに行こう!」と色々と段取りしてくれました。なんとPinalleroのF10 Diskの試乗車を用意してくれ、毎週木曜日にやっているというライドに混ぜてもらうことに。少し二日酔いも感じながら朝スターバックスに集合すると10名近く集まっていました。

電車でスタート地点まで移動したんですが、パッキングも不要でそのまま自転車を積み込むことができました。めちゃ楽に輪行できるのでこんなにありがたいことはありません!しかしながら電車の乗車人数が多いとそれは難しいかなとも感じました。

サイクリングロード(?)に入ると「今日はあの右奥に見える雪の積もった山の方までいくよ」と言われて、その時は冗談かな?と思っていました。走り終えた結果、マジでした。笑
ある程度はまとまって走るんですが、ワンウェイになっている区間は自分の好きなペースで走っていく感じ。要所要所で休憩を挟みながら進んでいきます。遅すぎず、早すぎず、皆が離れすぎない良い具合のペースで進んでいくのでとにかく快適でした。グループライドはバラけないように走る意識の人も多いと思うんですが、各々が気持ちいペースで走ってそれを尊重し合えるのはとても良い感じでした。

ちなみに彼が着ているのはRingtailのウールジャージ。CubHouseのある地域だけあって、RingTailやTeamDream関係のウェアを持っている人が多い印象でした。
いつも陽気なシーザー!
後ろを振り返れば今まで上ってきた道が。
先を見ても延々と続く上り坂。乗鞍のヒルクライムを初めて上った時と似たような感覚でした。
車も通らず、雲一つない快晴の中を走ったこの日はとにかく気持ち良かったです。でも、内心いつ終わるんだ?と感じずにはいられませんでした。笑
気が付けば遠くに見えていた雪山はかなり近くに。
ちなみにこのライドはブライアンが企画してくれていて、朝からライド終わりまでたくさんのフォローをしてくれました。

あんまり練習していなかったので不安たっぷりだったんですが、バイクのおかげかそこそこ快調に走れていたのでよかったです。
右下に見える谷部分から延々と登って見える景色・・・山頂が近い気配があるのになかなか終わらない。
あんまり長く止まると寒いんですが、コースが長いので見晴らしのいいところで小休憩も挟みつつ上っていきました。この景色、この走りやすさは日本でも味わう機会がなかなか無いのでアメリカの広大さを少し垣間見た日でした。

もうしばらく上ってようやく下り、お昼の大休憩となりました。あとは下るのみで平坦まで出て駅まで移動し各自解散していくような終わり方でした。

終わってからログを見せてもらうと、駅to駅のライド区間で約90km、そのおよそ半分である50数キロは上りで費やしていました。こんなに長い坂は初めてです。笑
実際に最大標高は約1400に迫る程度の山でしたが、六甲山や金剛山よりさらに1段階高い標高と考えるとすごいですよね。
このライド環境は競技者にとっては「超いいな」って思いました。今回走ったライドは決してトレーニングを目的としたものではなかったんですが、それでも日常的に身近にこれほどのライド環境があるというのは凄い。

時差ボケもあるし、100キロちょっと走って僕も眠さが最高潮。
この夜にはLAを発ってNAHBSの開催地であるサクラメントへと向かう予定だったので、せっかくだし夜ご飯を一緒に食べようとNAHBSに行かない面々ともディナーのハンバーガーに行きました。いわゆるジャンク系の食事が多い印象はあるんですが、個人的には割と好きなのでノープロブレム。肉感が良くて美味しい~~~。
ディナーの後はいざサクラメントへ。ロサンゼルスから約750kmの旅。

中編へと続きます。

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