いったいどれだけの本数を組んだのかよく分からなくなってきた今日この頃ですが、
最近一番評価が良さげなホイールを組ませて頂きました。
ハブはCHRISKINGのR45ハブにNOTUBESのalpha340という組み合わせ。
常にバックオーダー状態のアルファ340なんですが、
「そんなに良いの?」っていう質問はそこそこ有ります。
手組みホイールは基本的には材料を選択して組み合わせて調理するようなもので、
肉が無ければステーキは焼けないというジレンマがあります。
少しばかり、リムに注目して解説してみたいと思います。
主にリムに求められるのは「軽さ or 硬さ」、
「軽さ and 硬さ」が欲しければやっぱり高価なカーボンリムが必要になります。
アルミリムになると、しっかりさせるか軽くさせるかのほぼ2択。
アルファ340はその軽さが頭一つ抜けているので
ホイールの方向性がハッキリしています。
(クリスキングのハブは、前後異なるカラーでオーダーしてみました。)
ここで、「軽さがウリ」というのがひとつできました。
次に軽さの代償はホイールの硬さとスピードの維持力の2つ。
硬さについては組み方とスポークのチョイスによって、
ほとんどの人に満足してもらえるレベルに組み上げることができるようになりました。
これは色々と経験が積み重ねられてきたおかげだと本当に感じます。
スピードの維持はどうでしょう。
軽量ホイールを使ったことがある人ならわかると思いますが、
「加速は良いが、スピードが伸びない!」
というイメージは嘘ではなく本当にあると思います。
もちろん漕ぎ方が上手な人はうまくスピードを乗せれたりするので、
軽いホイールを走らせるには、より丁寧なペダリングが必要になるということです。
そこで「チューブレスタイヤ」。
軽いホイールの弱点であるスピードの維持がかなり良くなります。
この辺については実験のデータなどは正直不明ですが、
複数の人に乗ってもらいながら意見をフィードバックしてもらい
皆から同様のコメントがあるので、
クリンチャータイヤを使うよりも転がるのは間違いないと思います。
NOTUBESもCHRISKINGもスポーク本数が自由に選べるので、
ホイールの硬さからエアロ感といった要素を選べるのも大事な要素。
部材の良い所、悪い所を理解して組み上げる。
そうすれば自然と良い(乗り手にマッチした)ホイールに仕上がってくれるのではないでしょうか。
そして先日このホイールを使ってヒルクライムレースで優勝してくれたそうです。
レポートを書いてくれているので良かったらそちらもドウゾ。
おめでとう!
and ありがとうございました~。
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