"DEAN" in Movement Part2

1990年の創業からアメリカのコロラド州で作られている「DEAN(ディーン)」のフレームが入荷しています。
タイタニウムの溶接技術に優れ、その技術を活かしてフレーム、ハンドル、ステム、シートポスト、そしてフォークといった一通りのコンポーネントを自社生産でラインナップしています。

Part1ではまずチタンフォークを紹介させてもらいましたが、入荷してからしばらくの熟成を経てようやくご紹介に至りました。
DEAN "Titanium DISC CX"  ※ヘッドパーツ別売
340,000円(税別)

DEAN "Titanium CX Disc Fork"
72,000円(税別)

まず、猛烈に高い、そう感じる人も大勢いると思いますが決して安いものではないです。でも、中身まで考えると全く持って悪くない価格だと感じることができます。いきなり価格のことに触れるのは野暮というものですが、現実として大事な部分なので先に触れてみました。
チタンについてはPart1で軽く説明しているので先ずはそちらから目を通してみて下さい。

チタンという錆びない魔性の金属は、このブログを読んでいる人たちが好きなことは間違いないと思います。笑
いつかはチタン、一度は乗ってみたいチタン。クロモリともカーボンとも少し違った独特な乗り味を持っているのがチタンフレームですが、その素材についてまで拘っている人はやはり少ないように思います。

ベータチタニウムのボルトを扱っている関係で、チタンにも沢山の種類があり、その品質もバラバラであることはご存知かと思います。
そういった状況にも関わらず、"チタンフレームはチタンフレーム"という見方しかされていない事が多く、「その安いチタンフレームの素材はまともなものなのか?」という疑問を持つ人自体少ないと思います。

SevenのフレームがUS産のオリジナルチューブを使用してフレームを作っているのと同様に、DEANもアメリカ製のグレード9と呼ばれるDEANが入手できる中の最高品質のチタン素材を使用しています。
今回入荷している日本オリジナルのDISC CXフレームのスペックを紹介していきたいと思います。

ブレーキ、RDのケーブルはトップチューブを沿って配線されます。
シートポスト径は27.2mm、チタンフレームにアルミのスリーブがインサートされ、サドル高のスムーズな調整を可能にしています。 
ドロップエンドにはParagonMachineWorksの取替え式のエンド金具を使っているので、エンドが曲がったり折れた場合でも入手製が高くなっています。
前後ともにポストマウントタイプで160mmサイズのローターが使用できます。
実物が入荷してくるまでは伝わってこなかった点が「リア三角」でした。バイクを見た時に、僕の勝手な思い込みもあるかも知れませんが、「ああ、DEANの人たちも自転車が好きで沢山乗り回しているんだろうな」と思わせてくえるチュービングだと思ったのでした。

踏み味の硬さを求めてか、右を見ても左を見ても極太のチェーンステイを採用しているフレームが多いと感じています。もちろん体重がある人にとってはその部分が弱すぎては全く進まない自転車になったりするので難しいところではあります。

荒れた路面を走るCXバイクにおいて、チェーンステイが縦に硬すぎるとバイクは跳ねやすくなり、乗り心地が悪くなると同時にトラクションもかかりにくくなったりするものです。
この華奢とも思えるリアバックを見て「めちゃくちゃ気持ちよく走れるだろうな」と物欲を掻き立てられてしまったのでした。
フロントシングルがトレンドであるため、基本的には使わない方向ですがダブルにもできるよう片側のみダウチューブルーティングで取り付けが可能です。 

最後の"日本オリジナル"のこだわりはヘッドチューブ。
テーパードのフォークではなくシンプルなOS規格になっています。(別で44mmも用意しています。)
これはDEANがOSのチタンディスクフォークを販売しているのもあって、それを活かす最高のフレームを考えた結果がこの仕様になったのでした。

OSヘッドチューブ、チタンディスクフォーク、前後クイックリリースタイプのエンド。
全てのポイントで今のトレンドとは逆行するような仕様ですが、クセもなく、余計な重量増もなく、「このぐらいが調度いいじゃない」っていう塩梅に仕上げたのが今回のフレーム。
日本で使いやすく、趣味性にもこだわった仕様の1台です。

いきなり今シーズンのシクロクロスに投入しても良し、趣味の1台として組むも良しの1台です。

Wakka560さん(@wakka560)が投稿した写真 -
愛知のWakkaさんに入荷しているチタンシートポスト。これも欲しいですね~!
今回紹介したフレームは日本向け企画のフレームです。Facebookを開いてみればスルーアクスルタイプのエンドも作ったようで、最新規格でのカスタムオーダーの注文も可能です。

ブログを書いていたら余計に物欲が刺激されて自爆しています。笑
ぜひ店頭でフレームをチェックしてみて下さい。

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見事にWebやSNSは得意とはしていない雰囲気が伝わってきます。笑
それも愛嬌という感じで。Hand made in Colorado USA!1本欲しいところですね!

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