惹きつける雰囲気

Cielo by CHRISKING

アメリカにシエロというフレームがあります。
僕もその美しく、機能美にも溢れたフレームに魅せられた一人です。

その前に知るべきバックグラウンドが紹介されています。
KINGをめぐる冒険 ()

僕がサイクルスポーツという雑誌を始めて手にしたのが2004年。
CHRSIKINGのヘッドセットはもとより、
カーボンフレームやホイールが市場を支配し始めた頃のように思います。

クリスキングの性能は間違いのないもので、
そのヘッドセットの使用率や信頼性は非常に高いものでした。

ひねくれ者な僕自身、
「そんなミーハーなパーツなんて使いたくないよ!」
と一蹴していました。
(溶接だけでなく、フレームの部品も自社製造)

自転車に乗り始めて間もない自分の事ですから、
知識も経験も全くありません。
とにかくいろんなフレームに乗らせてもらってみたり、
いろんなパーツを買って使ってみました。
(女子のハートも射止める綺麗な装飾)

CHRSIKINGのヘッドセットが付いている自転車にもたくさん乗りました。
特にこれといった感動もなく、"普通"としか感じませんでした。

日を追うごとに練習やレースを含めた自転車生活はハードになっていきます。
雨、雪、四季を身をもって体感しました。自転車と共に。
(細部まで美しい仕上げを心がける)

自転車に乗る時間が長くなると、当然トラブルも付きまといます。
クラッシュもあれば、メカトラブルもあります。
落車でフレームやハンドルは折れ、サドルはもげます。
それらは転んで起こることなので仕方ありません。

メカトラブルはどうして起こるのでしょうか?
(自転車の良し悪しを大きく左右するペイントも全て自社で行うようになった。)

メカトラブルの原因は大きく3つほど。
部品の消耗によるもの、調整のミス、がまず2つ。
そして、部品の弱さが最後の1つです。

精度が悪いものは壊れやすい。
軽いものは壊れやすい。

100%そうというわけではありませんが、
基本的にはそういうものだと教訓を得ました。
(ペイント担当のスタッフにより丁寧に仕上げられる)

"普通"と感じることがどれだけすごいことなのか。
そして、その"普通"はどのぐらい維持できるのか。

自転車の構成される全ては消耗品であり、使っていればいつか壊れます。

その消耗品が、1ヶ月で使い物にならなくなるのか
はたまた2年、3年使える代物なのか。

値段、性能、重量や精度だけでなく
そういった時間軸も合わせて考えるとまた違った見え方になりました。

(完成されたフレームはとても美しい)

"普通"
しかし、それはすごい事。
どこかに問題があれば自転車はとたんに使い物にならなくなります。

そしてクリスキングは"普通"を極めたところにあるような気がします。
トラブルを知らない耐久性と精度。

普通="ノートラブル"という要素はレーサーだけでなく、
全ての自転車乗りにとって求められる要素ではないでしょうか。
 
そしてこのフレームを完成させるのはユーザー自身です。

Cielo、およびCHRISKINGは僕たちを確実に満足させる代物であると僕は思います。

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