ホイールができるまで。

お渡しした人たちから「調子良いよ」と言ってもらえている手組みホイール。
まだ実際にお渡ししている数はそれほどですが、
ムーブメントでは完組ホイールより多数の販売実績があるのが面白いです。

1セットは持っておきたい手組みホイールですが、
やっぱり完全無欠なモノなんて存在しないわけで。

いい面、よくない面、理解した上で使ってもらいたいと持っています。

今日は昨日のコレができるまでをご紹介します。

まずは部品をピックアップ。

下ごしらえをします。万能潤滑油。

上の潤滑油でニップルを油漬けにしてあげます。

*解説*
なぜオイル漬けにするのか?
オイルを付けると一見緩みそうに思うかもしれないが、
ネジの潤滑をすることで締め付けのトルクのバラつきを押させることができる。
締め付けがバラバラの状態で組まれると、
乗り始めたらスグに振れが出てしまうことが多い。
それは意外と完組みホイールなんかで見ることが多い現象です。

まずはスポーク1箇所(1ペア、2本)通してロゴの位置を確認します。

よーぐ確認すっべ。

スポークを通す穴の位置が決まったら勢いよく全部通してあげます。

先ほど確認した位置と間違えないようにスポークを通して
ニップルを付けていきます。

仮組み完成です。

ニップルを見るとまだ緩いので、締めましょう。

サッ。

仮組みが終わったら振れ取り台にセット。

ニップル回しを使用し、スポークのテンションを上げ、
リムの歪みを正していきます。
※ビルダーは右利きなので撮影用に左手で持っています。笑

あらかじめニップルに潤滑を行っているので、
スポーク折れの原因であるスポークのねじれも発生しずらくなっています。

ねじれないよう、確認しながらニップルを締めていきましょう。

スポークのテンションはお好みに合わせて。
硬め、緩め、手組みなら自由自在です。

リム、ハブ、スポーク、ニップル、組み方。
それらが合わさってホイールができあがります。

その性能は
ビルダーの手に全てかかっているといっても過言ではありません。。。
しかし、使う人がどんな人であるのかわからなければ、
「最適なホイール」は完成し得ません。

乗り手と組み手の意思の疎通ができて、
その際に初めて良いホイールができると思います。

+ + +

あとは、ぜひコッチの内容もぜひご参考にしてください。
大切なことが書いてありますので!

ちなみにホイール組みは工賃3,500円(1ホイール)となっております。
前後ペアで7,000円です。
プラス、部品代で値段が変わってきます。

ご興味のある方はお気軽にご相談下さい。

info@movement-cycle.com
06-4303-3196

高橋

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